まいど!名調フードアドバイザーの小田です。
スタッフとかパートとかけっこう悩みの種だよね。
「最近の若ェ奴は教育がなっとらん!!」
って怒り狂う経営者もいるけど
そもそも「類は友を呼ぶ」ってことわざもあるくらいだから
呼びよせてるってことはなんかそういう禍々しい何かが自店にあるんだろうね。
いい店にはいい子が来るもんだよ。
でもね、そうは言っても店舗としてやるべきことはやっていかなくちゃいけないから、今日はスタッフやパートさんの集め方、付き合い方について書いていくよ。
Contents
スタッフは身近なお客様
まず大前提として覚えておいて欲しいのは、
どんなにポンコツなスタッフだろうが、使えないパートだろうが、必ず近所から応募してくる身近なお客様なんだってこと。
だからたとえ面接で落とすことがあっても、クーポン券を渡したり、「もしかして今後またご縁がありそうなときにはこちらからご連絡してもよろしいですか?」などと聞いたりしてバチっと縁を切らないことが大切。
お店に応募してくるってことは、少なくとも何らかの好印象をお店に抱いているってことなんだから、そういうファンを裏切ってはいけないよね。
採用のポイントは「質問」できる人物か
金を稼ぐ才能のあるやつに限って、「人を見る目がない」ってことはよくある。
会社は儲かってるのになんでこんなポンコツを雇うんだ?!…と不思議に思う経営者ってほんとにいるんだよね。世界の七不思議だよ。
まあ儲かってるんだからいいんだろうけど、ああいうのを見ると、金を稼ぐ才能と人を見抜く才能ってのは連動してないんだろな、って思う。
まあ当然、人を雇う時は
- 清潔感があるか
- 笑顔のある明るい表情があるか
- 真面目であるか
- 態度が良いか
- 嘘をつかないか
この辺のことは当然チェックするんだけど、
俺が一番ポイントとして見ているのは
わからないことを質問できるか
これはめちゃくちゃ大きいと思う。
忙しい仕事中に、みんながみんな新人をフォローできるわけではない。
だからといってぼーっと突っ立っているようじゃ使えない。
だから「何をすればいいですか?」この一言が言えるかどうかは大きい。
そんなことも聞けないヤツがいるのか?!と疑問に思うだろ。
あのな、めちゃくちゃいるぞ。
最近は学校の部活動もそんなにしっかり機能してないし、スポーツとか武道とか上下関係がハッキリしてる体育会系の経験を積んできてるヤツが昔よりもぐっと減っている。
今何をするべきか
自分が正しいのか正しくないのかの確認
これを他の人に聞くってことはけっこう勇気がいることなんだ。
でもそれができない。本当に怖くてできないヤツが山のようにいる。
しかも勉強だけはできるから、プライドが高くてポキッと折れやすいしな。
ちなみに若い奴前提での話をしたけど、中年でもこういうやつは山ほどいるからやっかいだな。
だからもし面接で聞けるなら、ざっくりとしたスポーツの経験なんかを聞けるといいかもしれない。雑談を通して、向こうがこちらに確認したいことをきちんと聞けるようなら合格点といえるだろう。
こっちがいろいろと一通りしゃべって、
「…ハイ。 …ハイ。」しか言わないヤツはダメだな。
面接にママが付いてくるようなヤツもいるらしいから、よく気をつけて。
そういうやつは自分が不利になるとすぐ「法律」を持ち出すんだよ。
自店を守るために「就業規則」を作れ
いい子・いい人を採用できたらそれは店の「財(たから)」になる。
人材と言う言葉があるように、人は店の宝であり屋台骨だ。
料理・マニュアルは経営者の裁量だけどそれ以外の店のありようを左右していくのはまさにこの人という財たち。
だから常にいてくれるだけ感謝して、大切に守っていかなくてはいけない。
それとともに、面倒を起こすのも人だ。
厄介ごとを持ち込み、悩みの種を蒔いて我が物顔でふるまう。
そういう厄介な人物から店を守るのが「就業規則」である。
就業規則は基本的に、
やってほしくないことをあらかじめ書いておく
ということだよね。
といっても開店前から従業員がどんな悪いことをするのかなんて、経営者には予測もつかないもんだよな(笑)
具体的に言うとこういうことだ、飛び上がって驚くかもしれないが、絶対に書いておいたほうがいいぞ。
- 基本提出事項(履歴書・身元証明書・資格証明書の提出)
- 研修期間の確認
- 勤務中の禁酒・禁煙
- 盗用・横領の禁止
- 従業員同士の交際の禁止
- 職場放棄など上司の指示に従わない態度の禁止
- お客様からの苦情が来た際の雇用解除
- 従業員間やお客様との金品の貸借の禁止
- 従業員同士のLINEグループなどSNS交流の禁止
- 欠勤・遅刻・早退
- 病欠の場合の対応(長期の場合は休職など)
当たり前のことが多いような気もするが、
従業員同士が交際してパートさんと料理人がトンズラしてパートさんの旦那が怒鳴り込んできたとか、お客さんが従業員の〇〇さんにお金貸してたんですけど返してくれませんか?!なんてつっかかってくることはけっこうあることだ。
そういうときに「うちも被害者なんです」っていうことをきちんというために、そもそもこうやってルールを設けておくことが大事なんだよな。
従業員のSNSに対する姿勢も注意が必要
最近重要なのが、従業員が持っているSNSアカウントでの情報発信について。
店の情報や従業員の仲たがいを発信されたら、店のイメージに傷がつくことにもなりかねない。
それから、従業員同士の仲がいいことは結構だが、新しい従業員を仲間外れにしたり派閥争いができたりするのは本末転倒だ。
そういった無用な争いを防ぐためにも、店の外で必要以上に連絡を取り合うシステムはそもそも禁止にしておいたほうがいい。
あくまでもバイトやパートは働く場であって、愚痴や不満や仲良しごっこをするための出会いの場でもなんでもないのだ。
就業規則を作ったら、社会保険労務士への確認を忘れずに
上記で、就業規則の大切さはわかっていただけたと思うが、それがきちんと法律に反していないか、常識的な範囲のものであるかどうかは社会保険労務士に確認することが必要だ。
第三者に入ってもらうことで、就業規則の説得力も上がるし、万が一の時に慌てることなく対処できる。
よい従業員との縁を結ぶためにも、こういったところからきちんと詰めて置こう。