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まずは信頼できる設計デザイン屋を
まいど。名調フードアドバイザーの小田です。
今回は店舗デザイン、とくに「店頭」のデザインについて。
デザインっていうと「とにかく任せます」って言うくせに
上がってきたものに対してベチャクチャ文句を言って
最終的に「…やっぱり最初のがいい。」
とかいう素人野郎が出てくるから、最初に言っておく。
餅は餅屋。
お前らがエッグベネディクトをめちゃくちゃ上手く作れるように、
デザイナーはデザインに関してはプロの知識を持ってる。
だからガタガタ言わずに任せろ。そして信頼しろ。
すべてはその信頼関係が実を結ぶ。
信頼できないならそもそも頼むな。
しかもカフェなんてところは
おしゃれであることも最近では重要な指標だから、
選ばれる店になるために、
「斬新でちょっと異空間の演出」の引き出しをたくさん持っているところと
契約したほうがいい。
店内に木を生やす演出とか、
電球をそこらじゅうに飾ってファンタジックな雰囲気を作る演出とか。
そういう非日常の異空間をつくることに長けていることだ。
もちろんそれでいて掃除しやすい、管理しやすいことも大切。
そんな異空間の雰囲気を作り出す知恵が、
バリスタやパティシエにあるのか?
ねえだろ?
わかったらお前らは黙って
3時のおやつにバカ売れするメニューを作っておけ。
死ぬ気で徹底的に入りやすくしろ!!
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カフェに限らずどんな店舗にも言えることなんだけど
「入ってみたら案外いい店だったわね」
「もっと早くに来てみればよかった」
こういわれる店は店舗デザインではしくじってる。
特にカフェ部門ではめちゃくちゃアウト。
なぜかというとカフェは客単価が低いので、
回転数を上げていかなければ経営が持たない。
だから絶対に、絶対に、死んでも!新規顧客を落としてはいけないのだ。
むしろランチやモーニングの需要もスッポンのごとく喰らいついて取りに行かなくてはならない。
モーニングに来てくれる常連層をベースに、
ランチや夕刻にふらっと訪れるご新規さんをガンガン取り込んで、
親しみやすく親切に接客し、
「あ、モーニングもやってますよ~うち。
朝の空気のいい時間に、ウォーキングがてらいらしてくださいね~ウフフ♡」
くらいの匂わせでガッツリ常連モーニング部隊に取り込むくらいのガッツキ度でいかなければコメダやスタバに死ぬほど客を持ってかれる業界なのだ。
そこをお高く留まってちょっと入りにくい店頭にしてみろ。
モーニングどころか昼にも誰も来なくなり、
そこらの偏屈オヤジに変に気に入られて常駐されるぞ。
我が店かのように上からクレームを聞かされて毎日オヤジが来るたびにウヘぇと恐怖を味わわなくてはならなくなる。
カフェを長続きさせたかったら、
まずは死ぬ気で入りやすい店頭デザインを考えること。
透明感のあるガラスを使ったり、解放感のある間口の広いデザインにして
とにかく流入を確保すること。
ここを重視してほしい。
「落ち着ける」くつろぎ空間を。
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カフェの利用者を考えてみると、
「女友達同士でとにかくおしゃべりしたい目的」
「足が疲れてとにかく休みたいサラリーマン」
「自分に酔いながら記事を書きたいブロガー」
こんな感じの人が多い。
彼らが共通して求めているもの、それは
くつろぎ
だ。
本を読んだり、携帯を見たり、
でも家でするのとは少し違う、リラックスの時を求めている。
ここでよく間違うヤツがいるのだが
くつろげる場所というのは、とにかく静かな空間ではない。
適度に話し声があって、
適度にガヤガヤしていて
でもうるさすぎず、迷惑をかけるやつもいない。
そういう空間がくつろげる空間だ。
もうひとつ間違われるのが
まったくの自宅モードになれるのがくつろぎというわけでもない。
なぜかというと
100%自分を解放できる相手と行くとは限らないから。
カフェに一緒に行く相手が
オナラも足の臭さも受け入れてくれる相手であれば
その店に行っても問題なかろうが
そんな相手は彼氏彼女か家族しかいない。
一人で言ったとしても店員のまえで足をおっぴろげて全開のくつろぎシーンをお届けできる強い人間はそうそういない。
それなら漫画喫茶にいったほうが良い。
だから、適度にかしこまった椅子、
適度にお行儀よくいられる中でのくつろぎ感がカフェにもとめられているくつろぎであって、それ以上は求められていないことも知っておく必要がある。
一方で、
くつろぎのスタイルにはいろいろあると思う。
カントリーであったかい雰囲気のログハウス風
和風の町屋カフェ
シンプルで現代的なコンクリートと植物が織りなすオシャレカフェ
まあそこはいろいろとコンセプトによって変わってくると思うので、自分らしいコンセプトで勝負していってほしい。
「充電できるカフェ」がおすすめ
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充電ジプシーにとって、充電できるカフェというのは
非常にありがたい存在である。
お金を払ってもいいから充電させてほしいというニーズは多い。
なぜなら充電は緊急を要するピンチだし、
コンビニで無駄な充電器を買うくらいなら、
カフェでくつろぎながら充電できたほうが何倍もお得だからだ。
今後、カフェはもちろん、飲食店の多くが
充電サービスをなんらかの形で取り入れていくと思う。
たとえば充電そのものでサービス料をとったり
(法律など詳しいことで問題があるかもしれないから筆者も調査中)
時間帯で限定的に充電をOKにしたり…
ちなみにすでに世の中には、
最寄りの充電できる飲食店を検索できる「DENGEN CAFE」
というアプリまである。
Wifiスポットの検索にも使える優れものだ。
こういうサービスは無料の広告のようなものなので、ぜひ使ってほしい。
カフェの店舗デザイン、キーワードは「解放感」と「くつろぎ」。
これから店舗デザインをされる方にはぜひ参考にしてほしい!